7/01/2016

7/7よりヴィクトリア国立美術館での展示に作品が出品されます。

7月になりました。

今月からオーストラリアではじまる展示に、拙作が出品されますので、お知らせいたします。

会場は、メルボルンのヴィクトリア国立美術館(National Gallery of Victoria )

『Bamboo; Tradition in contemporary form』と題し、オーストラリアのある美術コレクターの方が蒐集された、日本の竹工芸の作品 約30点が展示されるもので、その中に私の作品も加えていただきました。また、展示作品は同美術館のコレクションに加えられる予定です。

美術館サイトの展覧会リンク→Bamboo; Tradition in contemporary form


日用品としての竹籠に比べると、竹工芸という分野の認知度は日本国内では必ずしも高くありません。また、お茶道具などをべつとすれば、竹籠、竹細工が美術工芸として評価される機会は少ないものですが、欧米を中心に海外では日本独自のアートという捉え方で評価が高まっております。

今回の展示においては、そうした文化圏で人気のある造形的なアート作品が中心となるなかで、伝統工芸の手法や日本の竹籠に通底する美意識をもとに制作した私の作品が含まれたことは、嬉しく、励みになる出来事です。

制作した時期は2008年と、かなり以前の作品なのですが、古典的な技術を用いつつ底を浮かせる特殊な構造を考案してみたり(上から見ると落ち着いた印象で、下から仰ぎ見ると構造で攻めているという、地味で分かりにくい自意識が垣間見えます)と、若かったというか、意欲が空回り気味だったことが思い出されますし、いろいろと思い出ぶかい作品です。





『月刊美術』に掲載していただいた際の誌面を、小さく載せておきます。


作品が美術館での展覧会に出品されたり、収蔵されることは、作り手としてたいへん名誉であり嬉しいことです。ただし、それを目的に仕事をしているわけではありません。

以前にも記しましたが、アート、美術、工芸、日用品、茶の道具そのほか、いろいろの枠組みでの評価やさまざまなお客様のお支え、いずれも等しく大切なもので、また今後も大切にしつづけたいと考えております。

いくつも欲張って一本に集中しないから、いまいち出世しないのだというご指摘を頂くこともあり、たしかに二兎を追う形になりがちなのは認めざるを得ないところですが、枝分かれしても元は一本である竹の道のうえを、わたしなりの歩みで亀のように進みつづけて参ります。



展示は7月7日より長期間にわたって行われ、会期中のイベントも幾つか企画されているようです。私自身はオープニングには訪れることができないのですが、秋の早い段階で現地に足を運びたいと考えております。(色々の意味で安心して出掛けられるよう、夏は頑張って仕事をします)


最後になりましたが、日頃よりの国内外の皆さまによるお支えに感謝し、お礼申し上げます。これからも、どうぞ宜しくお願い申し上げます。



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